新瑠璃光伝説2003

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2003年10月4日、山口市の国宝瑠璃光寺五重塔が瑠璃色(青色)の光に包まれました。

瑠璃光寺五重塔は文字通り瑠璃色に光り輝く五重塔となりひとつの伝説が生まれました。

これはアートによる一つの寓話であり、青い殿様プロジェクトが、2003年より毎年継続している地域の文化財の美しさを再発見し、発信するアートプロジェクトです。

企画・制作・著作:松尾宗慶(青い殿様プロジェクト)

青い殿様プロジェクト(2001年〜)

青い殿様プロジェクトは、現代美術家松尾宗慶による地域の文化財をモチーフとしたアートプロジェクトです。山口市の国宝瑠璃光寺五重塔を瑠璃色に(青く)光り輝かせるというコンセプトのもと、インスタレーション、ワークショップ、パフォーマンス、ドローイング展示からなる複合的なアートプロジェクトです。瑠璃(RURI)とは、ラピスラズリという青い鉱石の色で,瑠璃光(RURIKO)とは,ラピスラズリの青い光という意味です。このプロジェクトを行う青い殿様とは、瑠璃色に光り輝く五重塔を擬人化した設定で、彼自身もまた瑠璃色に光輝いています。このプロジェクトは、2001年(第6回アートふる山口)に始まり、2003年の五重塔の青いライトアップイベント新瑠璃光伝説(2003年より毎年実施)によって完成し、現在まで継続しているものです。このプロジェクトのドキュメンタリーは、YICAのシンポジウム・エジンバラ山口(2004年 山口情報芸術センター)、日韓交流現代美術展(2005年 山口市菜香亭)等で発表しました。また2010年8月には、韓国の国立中央博物館(ソウル)において開催された国際服飾学術会議において、アートとコスチュームという観点から青い殿様プロジェクトに関する研究発表が行われました。  2012年にはインターネットの中継システムによるパフォーミングアートのライブイベントLOW LIVES4(ART DOCUMENT IN YAMAGUCHI  YICA主催)、2013年には「夜の現代美術展ART IN THE EVENING」(YCAM10周年祭連携事業 YICA主催)に参加しました。2014年は山口盆地−青い影ワークショップ&ドローイング展を開催(青い殿様プロジェクト主催 YICA木町ハウス)しました。2015年2月にはコレクティヴ:EAS_Y Vol.01(文化庁・山口大学主催)に参加し、同年10月には、「秘められた色彩ワークショップ&ドローイング展」(YICA木町ハウス)を開催しました。2016年10月には、「秘められた色彩ワークショップ&ドローイング展Vol.Ⅱ」を山口市菜香亭において開催、2017年1月には、コレクティヴ:EAS_Y Vol.02(文化庁・山口大学主催)にて展示を行いました。同年10月「秘められた色彩ワークショップ&ドローイング展Vol.Ⅲ」を山口市菜香亭にて開催しました。2018年には「山口盆地考2018 吹き来る風が 」(中原中也記念館)にて展示を行いました。同年10月「秘められた色彩Vol.Ⅴ」を開催しました。

このプロジェクトが地域の文化財の美しさ、景観を再考することに繋がれば幸甚です。

松尾宗慶(青い殿様プロジェクト代表)

1965年生まれ。多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。山口市在住。芸術と寓話をテーマに国内外で様々なアートプロジェクトを展開。その手法はパフォーマンス、インスタレーション等多岐に渡る。パフォーマンスを中心とした活動としては、黄金の茶人を擬人化した黄金の茶人プロジェクト(2001〜)等がある。